栴檀(せんだん)の木
[2020.06.03]
呉羽山公園では栴檀(せんだん)の木の花が満開です。落葉高木で10m以上あり、公園内には数本見られます。薄紫で5~6弁のかわいい花が円錐状につきます。花は竹トンボが回転しているような形をしています。遠くからでも木全体が白っぽく目立ち、すぐにわかります。木の下を通るとかすかな芳香があります。秋には1~2㎝の果実が実りますが、有毒なので食べてはいけません。
有名なことわざに「栴檀は双葉より芳し」というのがありますが、この栴檀は白檀(白檀は別名を栴檀ともいう)のことだそうです。その意味は、栴檀(白檀)は発芽したころから芳香を放つことから、優れた人物は幼いときから他と違って優れていることを示すことだそうです。
万葉集に山上憶良の歌があります。
「妹(いも)が見し 楝(あふち)の花は散りぬべし
わが泣く涙 いまだ干(ひ)なくに」(楝=栴檀)
ロマンチックな歌ですね。