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おたふくかぜ

病気について

ムンプスウィルスによる全身感染症で、主な症状は耳下腺が腫れることですが、顎下腺・舌下腺が腫れることもあります。

「おたふくかぜ」という名前で呼ばれますが、腫れるのは頬ではありません。耳下腺は耳の下で顎の後方にあり、顎下腺は顎の下にありますのでその部位が腫れます。この病気は、重い合併症をおこすことが多く注意が必要です。合併症としては無菌性髄膜炎が多く、脳炎、膵炎、思春期以後の男性では精巣炎、女性では卵巣炎がおきます。最も注意すべき合併症は難聴で、かかった人の500~1000人に1人が難聴になり、80%は聴力を失うか重い難聴になります。残念ながら現在の医学では完全な治癒は期待できません。片側だけが聴こえなくなることが多いため発見が遅れることがしばしばあり、学校生活や社会生活で不利益を受けることが心配されます。私のクリニックの患者さんの中にも、おたふくかぜが原因と思われる難聴の子どもさんがおられます。

ワクチン

2回接種することが望ましく、標準的には1歳と年長児で行う麻疹風疹混合ワクチンと同時に接種します。

接種時期がずれた場合は5年くらい離して2回接種します。

 

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